花珠(はなだま)について
花珠鑑別書つきであれば上位数%??
よくチラシなどで、こんな文章を見かけませんか?
【アコヤ真珠の全生産量の2~3%しか取れない最高品質の真珠を、生産者は花珠と呼んで大切にしてきました。】
『その巻き、照り、色にこだわった最高品質の花珠をお届けします。』
このような文章と共に花珠鑑別書つきの商品を紹介しているとき、
1文目は正しいですが、2文目は何とも言えません。
なぜなら、花珠鑑別書は鑑別機関が独自に決めた基準に合っているか否かの検査に合格した証ですが、「生産者が呼ぶ花珠」かどうかを検査しているものではないからです。
本来の花珠を『花珠』とするなら、花珠の比率は全体の3%未満、場合によっては1%程度になってしまうかもしれません。
しかし、『花珠鑑別書が付いているもの』を花珠とするならば、その流通量はおそらく30%程度と推測しています。
真珠を扱っているお店のほとんどが「花珠鑑別書つき」の製品を販売していることからも流通量の多さをうかがい知ることができます。
本当に数が少ない希少な真珠であれば、どこのお店にも豊富に在庫があるという状態にはなりませんし、また上位数パーセントの希少な真珠が普通の価格帯で流通することもまずないでしょう。
花珠鑑別書について