花珠(はなだま)について
花珠鑑別鑑定書について
大前提として
・鑑定書は本来ダイヤモンドに対してのみ発行されるもの
・本来「花珠」は製品に対して使う言葉ではなく、グレードを示す言葉でもない
ということを知っておいていただきたいです。
鑑別鑑定書ありきの販売が広く行われている現在、世間ではあまり周知されていませんが、真珠は販売店の保証書をもって品質をお約束するのが本来のスタンダードです。
詳しくは真珠検定のHPをご覧ください。
近年、いくつかの真珠鑑定機関が『花珠鑑別書』を発行していますが、各社独自の基準に適合した真珠に「花珠」というグレード名を付けており、本来の意味での花珠とは別のもの(基準)です。
その鑑別機関独自の基準に達しているかどうかをテストし、合格したものに花珠鑑別書を発行しています。
つまり、その『テストのボーダーライン』以上の広い範囲の真珠が花珠とされています。
ですから、
・鑑別書基準での花珠の範囲には幅がある
・鑑別機関によって基準が異なる
などの理由で、花珠鑑別書がついている=最高品質とは言い切れません。
『鑑別書』と銘打っていることからダイアモンドのような統一基準があるようなイメージを受けることと、最初に述べた、生産者が昔から呼んでいる花珠とは基準が異なるため混乱を招いていることもあるようです。
以下は業者向けの注意喚起ですが、的確でわかりやすいのでリンクを貼っておきます。
「花珠」の表記に関する注意喚起-日本真珠振興会のHPより
花珠の本来の意味